■テクスチャ
使用ツール:MAYA2018, Photoshop
最後はテクスチャの作業になります。
テクスチャは分かるけど、どこから手を付ければ良いか分からない・・・! という方にこの記事では手順や必要な描き込みの種類をざっくり提案します。
レイヤー構成と同じで必要なものを下から描いていきます!
- ハイライト(ライトでは明るさが足りなかった部分や裾などの明るいライン)
- ライト(光が当たっている部分や立体感を出したい部分)
- グラデーションシャドウ02(シャドウ01と同じレイヤーでは難しそうな影)
- グラデーションシャドウ01(グラデーションを用いた影)+模様の清書
- べた塗りシャドウ(スカートの裏など暗い部分や暗いライン・落ち影)+模様の下書き
- ベースカラー
①のベースカラーは【前の記事(※リンクあり)】で完了していますので、②のべた塗りのシャドウから描いていきます!
②べた塗りシャドウ+模様の下書き
模様が思った通りに描けるか心配なので、模様があるところの下書きもはじめに行います!
※ここで模様が思ったように描けなかった場合、UV展開を見直しましょう
しなぷーちゃんも帽子の模様が思うように描けなかったのでUV展開をし直しました!
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こちらが②の状態まで終わらせたものです!①と比較してみました。
顔はデザイン画から目と口を切り貼りしているだけの状態です。
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べた塗りシャドウとは具体的に各色のベースカラーの中で一番暗い色の事になります。
たとえば(以下画像参照)
① 肌のベースカラーの中で一番暗い色はスカートから落ちた影
② スカートの折り目のラインやフチのライン
③ 袖の中や縫い目になるライン
などです!これをべた塗りで塗る作業になります。
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ベースカラーの次に暗い色を塗ってしまうことで、そのモデル全体の印象を掴みやすくなるのでオススメです。
③④グラデーションシャドウ01.02+模様の清書
モデルに立体感を出すための影の描き込みになります。
MAYAでテクスチャを確認するとき、ライトの設定はフラットライトにしています。フラットライトはMAYA内部のライトの影響を受けないのでテクスチャそのままの色で確認することが可能になります。
その状態で②べた塗りシャドウでは出せなかった立体感の影を描いていくイメージです!
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グラデーションシャドウを描き込みました。
③全体的なグラデーションのシャドウレイヤー
④部分的なグラデーションのシャドウレイヤー
というイメージです!
フラットライトの状態でも立体感があってクオリティが上がってきた事が実感できる瞬間ですね。
主にグラデーションツールで描いています。(それか線を引いてフィルタ>ぼかしでふわっとした影に)
モデルやUVを縦横綺麗に揃えたのも、ここでグラデーションツールを使用して素早く陰を付けれるからです!
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模様の清書も行っていきます。
今回は顔が特に大きく見える部分なので綺麗に描いていきたいですね!
基本的に模様の部分はペンツールを使用して描いていきます。
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最後にテクスチャを画像データにするとき、縮小をかけて保存する場合があります。
そういったときペンツールで描いた線はぼやけることが少ないので有効ということになります! ポートフォリオ作品であれば特に気にする点ではないですが・・・ペンツールを使用出来ることが前提だったりしますので、覚えておいて絶対に損は無いです!
しなぷーちゃんは表情の変化も付けるので、下書き状態ですが考えてみました。 表情は指定されたものを描くことが基本です!(通常の顔.攻撃時の顔.ダメージを受けた顔など)
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⑤⑥ライト、ハイライト
いよいよ仕上げです!
モデルに上から光が当たっているように見えるライトを描き込みます。絵を描くときと同じで、上から下にかけて光の具合を意識すると良い感じなりますよ!
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それでもどんな感じにライトを描き込むか悩んでいました・・・
そんなときは、3Dモデルのスクリーンショットを撮ってPhotoshopで上から描き込んでみて全体の雰囲気を確かめてみる・・・という方法もオススメです!
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ライトの方向性が決まったので、テクスチャに描き込みました!
髪の毛のライトは質感をマットな感じに見せたかったので控えめにしました。
ライトが加わるとモデルに質感や艶、立体感が増しましたね!
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完成!
しなぷーちゃんが完成しました!
骨などは入れずに頂点を動かしてポーズをとらせてみました。
ポートフォリオに載せるとき、ポーズをとっているモデルの方が見映えがするのでオススメです!
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テクスチャ編いかがでしたでしょうか?
テクスチャで1番難しいところは、UVの切れ目がわかってしまう所の調整ですね・・・!
UV展開の時点でその辺りの調整が少ないようにはしてみましたが、脚の内側などはどうしても調整が必要なところも発生してしまいますね・・・根気よくUVの切れ目が分からないように調整していきましょう!
必要な描き込みを(ベースカラー・模様・べた塗りシャドウ・グラデーションシャドウ・ライト・ハイライト)分けて考えたらあまり迷わずにテクスチャを描くことが出来るかと思いますのでお試しください!
今回で未経験向けMAYAモデリング講座の記事は終了になります!
ここでまで目を通してくださった方、ありがとうございました。
モデリングに興味があるけど、どこから手をつけたら?という人の手引きになればなと思います。
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