夏になるとハスやスイレンが見ごろを迎えますが、みなさんハスとスイレンを見分けられているでしょうか?
イラストやゲーム内でハスとスイレンがごっちゃになっているのをよく見かけますので、今回はハスとスイレンの見分け方をご紹介します。
まずサイズ感を確認してみましょう。
品種や生育環境による差はあるかと思いますが、大体こんな感じです。
水面に浮くように咲いているのはスイレンで水面から突き出ているのがハスです。
スイレンも少し水面から伸びていることはありますが、10cm程度です。
また、ハスが水面近くで咲いていることもありますが、大体の場合は立ったままで手が届くような位置で花が咲きます。
続いて形状の違いを見てみましょう。
スイレン | ハス |
スイレンの花は真ん中にワサワサと雄しべが生えています。ハスのような塊(花托)はありません。 | ハスの花は真ん中にレンコンを切ったような塊(花托)があります。その周りに長めの雄しべがワサワサと生えています。 この花托の部分に後で実がなります。少々気持ち悪いので画像検索の際はご注意ください。 (ちなみにレンコンはハスの根っこです) |
スイレンの葉は水面に浮くように生えていて、切れ込みがあります。 葉の表面はハスとは違い、水をかけると普通に濡れます。 | ハスの葉は茎が水面から上に伸びていて、スイレンのような切れ込みはありません。 (環境によっては水面に浮いている場合もあります) 葉の表面は超撥水で、水をコロコロとビー玉のように綺麗にはじきます。 |
こういう葉がスイレンで花がハスという組み合わせで、名称が「ハス」のパターンをよく見かけますが、前述のとおり別の植物ですのでご注意ください。
(オニバス/鬼蓮は名前にハスが入っていますがスイレンの仲間です)
スイレンの組み合わせはこれが正です。
水に浮いた花を作成したい/描きたい場合は、スイレンにそろえるのが良いと思います。
また、スイレンの漢字表記もご注意ください。
〇 睡蓮
× 水蓮
イメージ的には「水」の感じがしますが、睡眠の「睡」です。
以上、ざっくりとハスとスイレンの違いでした。
創作の参考にしていただければ幸いです。